昼休みに会議ってなんですか?
休憩時間に電話対応や会議参加が義務って、それ休憩なの?

会社員時代に休憩時間について疑問に思っていたことです

こんにちは。会社員を辞めたともぽんです。

会社での昼休み時間に電話対応・来客対応をしたり、
休憩時間のはずなのに「これって労働時間じゃないの?」と疑問に思う事はありませんか。

私が勤めていた会社でもありました。

この記事は私が経験した事例と、その後どのように改善されたかのお話しです。

 

昼休みに会議が行われていました

入社当初、私はまだ正社員ではなく派遣社員でした。

入社してすぐに驚いたことが「毎週水曜日の昼休みは会議だからね」と言われた事です。

え?昼休みに会議ってどういうことでしょう。

 

それは、会議室に部署内の全員が弁当を持って集まり昼食をとりながら会議をするということでした。

なぜ週一回の昼休みを使うのかというと、部署内には外回りの人が多く週の中日の昼時間が全員が集まりやすいからという理由でした。

 

労働時間と休憩時間の区別とは?

なぜ、こんな昼休みの会議に対して社員の誰もが不満を言わずに参加しているのか不思議でなりませんでした。

会議室で会議に出席しているなら、いくら昼食をとっているからといっても休憩とは思えません。

 

労働時間と休憩時間を「労働基準法」で調べると以下のように規定されています。

 

  • 労働時間とは、「会社の指揮監督下に置かれている時間」をいいます。
  • 休憩時間とは「労働者が権利として労働から離れることが保障されていなければなりません。」
  • 労働基準法第34条で、労働時間が
    ・6時間を超え、8時間以下の場合は少なくとも45分
    ・8時間を超える場合は、少なくとも1時間の休憩を与えなければならない、と定めています。

 

う考えても会議に参加している時間は「労働時間」であって「休憩時間」ではありません。

 

派遣会社に相談した結果

せっかくの昼休み時間に頭を休めることも出来ず、何も出来ない。

 

派遣社員だった私のタイムカードは当時手書き申告でしたので、以下のようにそのまま書きました。

勤務時間:9時~18時
労働時間:9時間 
休憩時間:0分 
時間外勤務:1時間

 

そして派遣会社から怒られました。
「休憩時間は必ず60分と書いてください」と。

 

実際に休憩をとっていないし、会議に出席していたことも説明しました。
なのに、「休憩は60分の契約になっているから60分と書かなければいけないんです。」と意味不明な回答でした。

「じゃあ、実際に休んでいないのに休んだことにして嘘を書けという事ですか?」
「休憩なしで9時間労働は違法ですよね」
「それが契約だというなら会社と交渉してくださいよ」

 

何度もしつこく派遣会社に言い続けた結果、
約2か月後にようやく昼休みの会議は無くなりました。

「完全に業務から離れて自由に行動できない時間を休憩とはいえない」事を上司が納得してくれたのです。

 

(;´∀`)そのかわり、就業時間以降の時間外に行われることになりました。

 

電話対応をしながら昼食をとることを命じられました

私が勤務していた業務はお客様からの問い合わせ等の対応をするコールセンターのような部署でした。

毎日9時~18時まで、ひっきりなしに電話が掛かってきます。

 

昼休み休憩は通常2グループに分けて取っていました。

しかし、土日祝日など出勤人数の少ない日はグループに分けて半数が不在になると対応が追いつきませんでした。

 

そのため「昼食は仕事をしながら自席でとる事」と指示されました。

 

昼ごはんが食べられない

お客様からの問い合わせ電話は、新規申込・解約・契約変更など内容が多種にわたります。

クレームのこともあります。
1~2分で終わるものではありません。

 

社内の誰かに掛かってきた取次の電話とは明らかに対応の種類が違います。

 

昼休み時間の電話対応をネットで検索すると

”昼休みだからって電話くらい出るのが当たり前”とか、”電話に出るのは社員として当然だ”みたいな意見をよく見つけます。

 

けど、一般ユーザーからの電話対応がメイン業務のコールセンターは昼ごはんを食べながら片手間で出来る業務ではありません。

一口食べては電話を取り、また一口食べては電話を取り、電話が鳴りやまなければいつまでたっても昼ごはんが食べられません。

昼食はいつも冷めてもよい物を用意し、ラーメンとかの麺類なんて絶対に食べられません。

片手で食べられるパンかおにぎりがほとんどでした。

 

これが9時から18時まで続きます。

今日は昼ごはんが食べられなかった!という日が頻繁にありました。

 

休憩時間が欲しいと切実に思ったが叶わなかった

 

上司には何度も訴えました。

なぜ休憩時間がもらえないのかと。

 

でも「仕事しながら昼ごはん食べてもいいって言ってるんだから、どうにかして食べてよ。食べるなって言ってるんじゃないんだから」
って、意味のわからない回答しかもらえませんでした。

完全に思い違いをしています。

 

昼ごはんさえ食べていたら昼休みを取った事になるのでしょうか?

その昼ごはんさえ食べられない時もあるのに「食べていい」と言われたら昼休みを取った事になるのでしょうか?

 

もし、ここで「昼休みなんだから電話には出ない」と言って、掛かってくる電話を無視したりすると
「電話の受電率が下がっている」と言って怒られます。

受電率とは掛かってくる電話件数に対して対応した件数の事です。
コールセンターではお客様をお待たせしないように受電率が重要になります。

受電率・・・・これを上げるために休憩時間すら与えられない。

 

休憩時間の電話対応は休憩時間ではなく労働時間です

昼ごはんを食べていても、いつ電話が鳴るかわからない、鳴ったら即対応しなければいけない。

これは完全に労働時間です。

休憩時間ではありません。

 

先に書いた昼休みの会議とは違って、電話対応に関してはいつまでたっても改善されませんでした。

ようやく改善されたのは入社して10年以上が経過してからです。

長時間労働とかサービス残業とか問題が多かった会社なので誰かが労働局に相談したらしいです。

労働局から監査が入ったりして何かとチェックされて、さすがにヤバいと思ったのでしょう。

昼休憩は自席から離れて1時間取れという指示に変わりました。

 

(*_*)こんな当たり前のところに行きつくまでにずいぶん長くかかりました。

 

【まとめ】おかしいと思っても黙っていては変わらない

世の中に完璧な会社は少ないと思うので、何かしらは「これ変じゃない?」と思う事があると思います。

客観的に考えるとどう見ても違法なのに、長く会社にいる人は「おかしい」と感じなくなるようです。

そのうち、私の上司のように「愛社精神」という名目でボランティア行為を求めてきます。

 

会社員は会社との契約の上で働いているのだから、変だと思ったことは我慢せずにまずは法律上どうなのか調べることです。

そして上司が洗脳されていて話にならないなら外の機関に相談することです。

↓↓厚生労働省では労働相談コーナーを全国に設置しています。

厚生労働省 総合労働相談コーナー

 

飲み会で同僚とグチ大会をしたり家に帰ってから家族にグチっても一時的な発散にしかなりません。

会社が嫌なら ①逃げる ②改善する ③我慢する の三択だと思います。

どれを選びますか?

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